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バイクに乗るなら長袖長ズボンで! [つぶやき]

これからの季節に増える搬送患者…。
「バイクで転んで大けが」

実際には、大した怪我じゃないんだけど、
擦り傷が激しくて「大けが」のように見えてしまう。

ただ、この擦り傷ってのは曲者で、
特に若い女性には婚活問題!!

擦り傷は治る時に火傷が治るような跡が残り、
入れ墨みたいにアスファルトの跡が残ったり、
そこの部分だけ色がついて治ったりする。
美容上の大きなハンディを残すことになりかねないのだ。

と言うことで、
これからの季節にバイクに乗るなら長袖長ズボンで乗りましょう!
絶対事故らないって自信があるなら好きにすればいいけど、
後悔先に立たず。

ちなみに僕は、夏でも長袖のライダーズジャケットに長ズボン、ライダーズシューズ&グローブ装着。
当然ヘルメットはフルフェイス(顎も隠れるタイプ)です。
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心筋梗塞の診断の難しさ [医学・医療]

患者「胸が痛い」
医者「心筋梗塞です」
なんて簡単に診断されることはない訳ではない。心電図で特徴的な波形の変化があれば、サルでも診断できる。
難しいのは、微妙な変化や、まったく波形に異常を認めない場合だ。

心筋梗塞は、心臓に栄養を与える血管が詰まって起こる病気だ。
完全に詰まれば心筋梗塞だし、「ちょっと詰まりかけては流れて」を繰り返す場合は狭心症と言われる。症状は典型的には胸痛が続いているか、一時的な胸痛で済んでいるか、の違い。
ただ、心筋梗塞であっても、冷や汗だけだったり、嘔吐だけだったりと症状も様々だ。
それゆえ、最終的には問診が重要になる。

例えば、既往歴。
高血圧、高脂血症、糖尿病、高尿酸血症、心筋梗塞・狭心症の既往がある胸痛などは疑わしい。
生活習慣も気にかかる情報だ。
例えば喫煙やストレス、睡眠不足などは、心臓の血管に負担を強いる。
また、虚血性心疾患の家族歴。これなんかも、遺伝傾向もあると言われており、気にかかる。

これらの情報を元に、また、最近の生活において胸痛や圧迫感などの症状があったかどうかなどを聴いて、疑わしい場合は心臓カテーテル検査を勧める。
その結果、詰まりかけていればステント治療などの積極的な治療が行われ、今後の致命的な発症を予防しうる。

ただ、難しいのは「高齢」「女性」「糖尿病」のキーワードを持つ患者さん。
時に冷や汗だけだったり嘔吐だけだったりと症状が典型的でないため、しばしば医者の鑑別疾患の中から心筋梗塞などの虚血性心疾患が漏れてしまう。
心電図も典型的でなければ、心筋梗塞をそれなりに診ている医者でなければ想像さえしないだろう。
救急医以外の専門科医で救急当直を回している日本の現状では、今後も見過ごされる可能性がある疾患だ。
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隣人のCPA [医学・医療]

勤務がなくて、自己学習をしていた午後。自宅の目の前に救急車が止まった。
妻が「あら、家の前に救急車が…」と声をかけてきた。

窓から外を見ると、救急隊がテキパキと傷病者を迎えに行く準備をしていた。
と、いきなり救急隊員の動きが慌ただしくなった。
その動きは明らかに「現着時CPA」だった。
 ※現着時CPA
  救急要請の段階では心肺停止状態(CPA)とは分からない状態で
  現場に到着して初めてCPAであったと判明する症例。
  救急隊員にとっては、CPAと分かっていれば蘇生処置のための
  道具を予め用意して置くものだが、突然判明するとかなり焦る。
そして、僕もとっさに家を飛び出し、向かいの家に飛び込んでいた。

家の主に「おじゃまします」と声をかけ、救急隊員に声をかける。
隊長は「えっ?!何で先生がここに?!」とかなり驚いている。
「いや、目の前が自宅なもんで…」と答えて傷病者を見た。
明らかに心肺停止状態だ。すぐに心臓マッサージを開始した。

隊長はMCドクターに連絡を入れる。
 ※MCドクター
  救急隊員の医療活動を担保するための医師。
  MC指導医というMC協議会に登録されている医師が
  必要に応じて救急隊員に電話で指示を出すこともある。
隊長は「そちらの○○先生が現場にいるんです。特定行為の指示をお願いします」とMCドクターに伝え、MCドクターから「気管挿管」と「静脈路確保」の指示が出された。

現場に医者が居るからと言って、必ずしもその人に何でもさせて良いとは限らない。それが本当に医者かどうか分からない上、その医者が正しい処置をする保証もないからだ。
しかし、そこは勝手知ったる間柄であり、気管挿管も静脈路確保も僕がした。
そして救急車に乗せてから、薬剤を投与する。
2回投与したところで、自己心拍が再開した。
程なく病院に到着し、同僚のMCドクターに引き継いだ。

心肺停止になった原因は不明だが、蘇生後脳症として内科に入院となった。
後で知った話だが「本人と家族との話し合いでは延命治療はしない方針だった」とのこと。
蘇生させてしまったことが良かったのだろうか?と思い悩んだ。
はたして、そのお婆ちゃんは、翌日の昼に亡くなった。

僕は仕事で居なかったが、自宅にいた妻から連絡が入った。
「遠くにいた息子が駆けつけて、まだ息がある内に会うことができて良かった。感謝している」と言っていた、と。

その連絡を聞いて、胸が熱くなった。
今まで、高齢者の心肺停止に対して消極的だった。
まず助からないのが目に見えているからだ。
それでも、少しの時間だけでも家族と最期の時間を過ごして貰う事は、それだけでも意味があることだと言うことを改めて強く感じだ症例だった。
これからの高齢者の心肺停止に対して、対応がまた少し変化しそうだ。
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雪の日だけでなく、翌日も外出は控えましょう [つぶやき]

昨日の大雪では「雪で転んで…」と言うのはほとんどなかったが、今日はほとんどそれだった。
特に午前中はひっきりなしにホットラインが鳴り響き、1時間に10台近く救急車が来たことも…。
みなさん、雪の日のみならず、翌日もあまり出歩かないようにしましょうね…。
タグ: 転倒
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救急出動を断ることの難しさ [医療現場]

日々増える救急要請に、要請から現場着までにかかる全国の平均時間が年々増加している。
高齢社会による罹患率の増加や、タクシー代わりに呼ぶモラルの低下など様々な問題があるだろう。
その結果、本来なら救急車で速やかに搬送されるべき傷病者に辿り着くまでに時間を要してしまい、救命できていないのではないかと危惧されている。
それらの問題に対して、東京消防庁を始め、各地の消防も様々な対策を講じているが、なかなか決定的なことはない。

その対策の一つに出動要請に応じて救急車を出すかどうか判断したり、実際に搬送するかどうかを現場で判断したりする「搬送トリアージ」がされている地域もある。CA3B0002.jpg
出動させる回数が減れば、当然搬送が必要な傷病者に救急車を用いる事ができる様になり、画期的なシステムのように思われる。しかし、そのトリアージの難しさを露呈させた事件があった。

2011年秋に山形大の2年生(当時19歳)が体調不良を訴え救急要請するも、電話を受けた司令室職員は「自力で歩行できる」と言った大学生に対して「タクシーで行けますか?」とタクシーで医療機関を受診することを促し、結局翌日に自宅で死亡、後日遺体で発見された。(現在、裁判所で係争中)

おそらくは若いから「歩ける」と聞いた司令室職員は「軽症」と捉えたのだろう。
結果的にはそれは軽症ではなかった事になるのだろう。

日常の診療の中でも、診療前の看護師によるトリアージでも、様々な場面で本来緊急度が高い患者のトリアージ・レベルが低く見積もられる「アンダー・トリアージ」というのは起きている。
ましてや、電話口だけでのトリアージはなかなか困難だ。

結果的に若い命が失われたのは、残念の極みである。
統計学的にはアンダー・トリアージは必然であるが、その低く見積もられてしまうのを極力回避する努力もトリアージを実施する側には求められる。
特に電話だけでの問診は不確定性が高く、診療に従事する医療従事者ならおそらくほとんどの者が「医療機関で診察を受けて貰ってね」と言うはずである。
救急要請をすると言うことはよっぽどであることが多く、その前提から見て「明らかにタクシー代わり」と思われる要請以外は出動するのが望ましいのではないかと思ってしまう。

医療従事者である救急隊はもちろん、人命に対して強い使命感を持って従事していると思っている。
それ故、今回の事例を反省症例として、今後の人命救助に役立てて貰いたいと切に願う。

メリクリ [あいさつ]

クリスチャンでもないのに、国内はクリスマスを祝うイルミネーションでお祭り騒ぎ。
でも、僕はイブは仕事で、帰ったら家族は皆ぐっすり。

玄関を開けたら、どこぞのサンタさんが用意した子供たちへのプレゼントが玄関に置かれ、
リビングに入るとテーブルには「パパへ」と書かれた紙袋が…。
開けてみるとマフラーが入っていた。

これから寒い冬が本格化してくる。
マフラーを手にして、
仕事で疲れた心と、冷えた体が、ほっと暖かく癒された感じがした。


皆さんにも、平和なイブと素敵なクリスマスを。
 #クリスチャンではないですけどね…。
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ステマ [つぶやき]

最近、タレントがオークション詐欺の片棒を担いでいたなんてニュースが世間を騒がせているが、
そもそも問題のステマ自体をおかしいと思わないのか?と言いたい。

普通のオークションなら、どんだけ頑張っても新品は市販の8割程度で、下手するとどこかのショップで買う方が安かったりする。
それが1割の値段とかで手に入るとしたら、その元は盗品とかじゃないの?って疑いたくなる。

安けりゃいい、って考えがはびこってるからか?その手の詐欺に騙されるのがいるようだが、
昔から「ただほど怖いものはない」と言うように、そんな仕組み自体が怪しいと思わなきゃいかんと思う。

ペニオクが騒がれていた時、ギャンブル的だと思ったね。
掛け金を釣り上げると、その一部が親に入るって仕組みは、胴元は絶対に損をしない方法。
ましてや落札者が胴元だとすると、いくらでも稼ぎたい放題。だなって。

こういう風に考えるオレは寂しい奴か?
でも、だからこそ今までネットワークビジネスやステマ、ペニオクに騙されていない。
ずるい奴がはびこる現代。
ずるくはなりたくないが、賢くはいたいね。
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ぽこぺん [つぶやき]

ふと、亡くなった爺さんのことを思い出していた。

大正生まれで7人兄弟妹の次男で2番目。
大阪の田舎で生まれ、中学の時に父親を亡くしてから兄と二人で家族を支えてきた強者。
海軍学校に入り士官候補として卒業し、軍ではどこまで行ったかは分からないが、かなり偉かったみたいに言っていた。
どこぞのお嬢だった婆さんと結婚し婿入りして、娘二人が生まれた。
その妹の方が僕の母親だ。

幼少期に爺さんと共に過ごし、何かしら怒られていた印象があったが、
それほど強くは怒っちゃいないけど「まったくどうしようもない奴だ」と言われている印象だったのが「ぽこぺん」と言う言葉だった。

ぽこぺんって何だろ?
風呂に入りながらふとそんなことを思った。
そして風呂から出たところで調べてみる。

Wikipedhiaって便利だね。
書いてある内容の真偽は分からないけど、何か納得させられた。
それによると、日清戦争時代に使われ始めた言葉で、元は中国の言葉からきているとか。しかし、日華事変で中国人を蔑称するときに言う言葉であったという話もあり、放送業界では差別用語として自粛規制の対象となっていたりするようだ。

思い返してみれば、爺さんは何かと大陸の人種を蔑視するような発言をしていた。
本人にその意図があったかどうかは別にして、そういう意味では納得のできるWikipediaの内容だった。
不二家でおなじみのペコちゃんやポコちゃんもそこから来てるかも?


幼少期に言われた言葉をふと思い返して調べてみると、面白い事実が見えてきたりするもんだ。
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残された時間 [医療現場]

60代のの独り暮らしの女性の意識の状態がかなり悪いとして救急外来に運ばれた。
彼女は1年程前に発見された乳がんの手術と化学療法を受け、ある程度は良くなっていたものの、肝臓に転移し、今後の治療をどうするか主治医と相談しているところだった。

少し離れて住む息子夫婦に発見され、救急搬送されたその女性は、明らかに正常の状態ではないことが見て取れた。
そして、頭のCTで脳にも転移していることが明らかになった。

主治医からは「余命半年」と言われていたと言う。
そんな中でも、何かしらの治療も考慮されていた。
少しでも永く生きるために…。

でも、脳にまで転移して、全身の状態がかなり悪い状態にまでなっている今、果たして治療を続けることがいいことなのだろうか?


何が正しいかは分からない。
恐らく正しいのは、
遺された家族が後悔しない方法、だ。
でも、色んなことを考えるだけ考えたって、きっと後で何かしらの後悔の念を抱く。

ただ、そろそろ違う視点から考えていく必要があると思う。
治療して病気と闘うのではなく、
病気と共に残りの時間を大事に生きる、という視点。

病気と闘い、苦悩する日々から心を解き放てば、きっと吹っ切れる。
その上で、残された時間を大事な人たちと過ごす。
それがきっとこれから選ぶべき道ではないだろうか?

必ず訪れる、そしていよいよ目前に迫った母親の死を受け入れるために、
息子に残された時間の使い方を家族で相談するよう促した。
そうすることが、少し離れた立場から見ることができる医者の使命でもあると思っている。

登録局のモービル運用(試運転) [デジモノ]

登録局をモービル運用してみた。

と言っても、もともとバイクに付けていたアンテナ基台にモービル用アンテナAZ350Sを取り付け、IC-DPR6のアンテナを外して接続しただけ。
電源は充電池運用だし、話も直接スピーカーに行うという状態。

まぁ、自宅の無線基地局もまだまだアンテナをちゃんと設置しているわけではないし、ひとまずは試験運用的なトライアルだ。

しかし、病院からじゃモービルの電波は自宅まで飛ばないのだろうか?
実際に病院から電波を飛ばしても、あまり取れなかったようだ。
自宅からの電波は余裕でとれたのになぁ。
病院がマンションなどの高層ビルに囲まれているからかもしれない。
マンション群を抜けて見晴らしのいいところに出ると、通じたもんね。

ちょっと、モービル運用の方法も感が直さないとだな…。
アンテナをちゃんと設置すると良好になるかもだけどね。

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